カウンター設置2001/11/10

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■わかりやすい非鉄スクラップの分類表           銅相場情報へ

東京非鉄経済研究会

荒井明商店 飯田商店 褐ワ井金属 秀邦金属 拠ヒ越商店

東京非鉄経済研究会は、非鉄金属原料情報、および経済情報を等を通じ 会員相互の経営意識の向上、並びに共通の利益のための研究会であると ともに、非鉄金属スクラップ卸業にたずさわる業者として非鉄金属リサ イクルに貢献および協力する研究会です。


●まえがき


今回インターネット等を通して皆様に非鉄金属スクラップの簡単な分類を お知らせしたいと思っています。
なぜこのようなことをするかと言いますと現状では本来リサイクル可能な ”金属くず”を産業廃棄物として処理しているケースが多々見うけられます。
確かに、現場サイド(工場等も)ではあまりリサイクルの価値がないと思わ れる”金属くず”について産業廃棄物として処理したほうが容易なのでしょうが その中にはリサイクル可能な物も含まれているようです。
我々、原料業界に携わっているものにとっては、国を上げてのごみ減量化、 そして資源リサイクル政策に現状以上に積極的に参加、実践していかなけれ ばならないと考えています。
私見としての分類なので皆様のお役に立つかどうかわかりませんが、お目を 通していただければ幸いと思います。
非鉄金属スクラップの分類基準においては、JIS規格(日本工業規格)で 分類されているものの、製造業の専門分野の人たちならともかく、それ以外の 人たちにとって容易に理解されているでしょうか?
実際、原料業界においてJIS規格とは違う名称で流通している”金属くず” もありますし、また、”金属くず”という名称で言われる通り、種々混入 しいる場合もあるので、JIS規格にない総称で流通しているものもあります。
ここでは原料業界における分類および名称を簡単に紹介します。
専門分野以外の人たちにとって少しでも理解が容易であり、また、名称等 での疑問が解消されれば幸いと思います。

▼1号銅線くず(JIS)
(光特号銅線)

JIS規格では1号銅線くずを径が1.3mm以上の銅線および銅より線の 純良なもので、ビニール被覆、はんだ、メッキなどの焼いたものを混入 しないもの、とあります。
しかし我々原料業界の流通において、JIS規格の1号銅線くずにあては まる原料の名前は、光特号銅線です。
規格としては、ビニール線をむいたもので、ぴかぴか光っているもの、 ただし、メッキしてあるもの、ジョイント等が着いているものを除くもので 業者間では”ピカ線”の一言で通じてしまったりしています。

▼2号銅線くず(JIS)
(旧1号銅線または焼1号銅線)

JIS規格では径が0.35mmから1.3mmの銅線および、0.35mm 以上の銅線を焼いた純良なものとしてあります。
原料業界では、上記1号銅線を(JIS)を焼いたものと認識しています。

▼上銅くず(JIS)
(上銅または上故銅)


厚さ0.3mm以上の純銅の板、条、管、および銅ブスバー、棒などの一辺 の長さが10mm以上のもの。
銅合金、銅覆鋼板などの異材およびメッキ、異物を混入していないもの。

▼下銅くず(JIS)
(鉱山山行、2号銅)


JIS規格では前記以外の銅くず、又は、高銅合金(銅含有量96%から99.3%) で異材の混入のないもの。
原料業界では銅屑(合金物含む)で95%以上の銅含有量のあるもので、 プラスチック等異物の混入、付着いていないもの。

▼(ビニール被覆電線くずA)

電線くずでビニール等で被覆されているもので、”はく線機”等で容易に 剥離できるもの。
当然ある程度の太さがあり、銅線の割合が多いもの。
解体された電線のほとんどは、1号銅線(JIS)のなるが、錫メッキ等さ れた銅線もあるので要注意。

▼(ビニール被覆電線くずB)

雑線くず 電線くずでビニール等で被覆されているもので”はく線機”等で容易に剥離 出来ないもの。
径の細いもの、細い電線が集合しているもの。
径が太くても中の銅線の割合が少ないもの等(Fケーブル、通信ケーブル、各種 家庭用配線等)で特別な機械によって、銅線と被覆部分をはく離(無公害) されるもの。
光ファイバー等、銅が含まれていないものもあるので要注意。
一見、あまり価値のないと思われがちで、産業廃棄物扱いされているケースが 多々見うけられますが、銅が少しでも含まれていればリサイクル可能な”商品” です。
ぜひ原料業界にお問い合わせください。
産業廃棄物扱いは最後の手段です!!

▼1号新黄銅くず(JIS)
(新切黄銅セバ)


JIS規格では、厚さ0.2mm以上のH3100のC2600,C2680、C2720及び これらに準ずるものを切断又は打ち抜いた純良な新くず。
一辺は、10mm以上のもの。
原料業界では、一般にセバ屑と呼ばれているもので、銅含有量が65%、亜鉛 含有量が35%位の板の新くずで一辺は10mmはほしい。
”セバ”と言う名称については、黄銅コーペル板屑(定尺板が多かった)に 対して、巻板が多かったため製品の段階で幅が”せまい”と言うことで、 せま屑がセバ屑とかセパ屑に変化したと聞いたことがあります。
特徴としては銅含有量が高いのでやや青みがかった黄銅色です。

▼2号新黄銅くず(JIS)
(新切黄銅コーペル)


JIS規格では厚さ0.2mm以上のH3100のC2801及びこれらに準じる ものを切断、又は打ち抜いた新くず。
一辺は10mm以上のもの。
原料業界では一般にコーペル屑と呼ばれているもので、銅含有量が60%、 亜鉛含有量が40%位の板の新くずで、一辺はやはり10mm以上はほしい。
”コーペル”と言う名称については不明です。
特徴としてはまさに黄銅色(あざやかな黄色)をしています。

▼黄銅削りくず(JIS)
(真鍮削粉)


JIS規格では黄銅板、条、棒、及び管の削りくずで鉄、各種アルミニウム合金 土砂などの異物の混入がなく、油、及び水分の少ないもの。
ただし、やすり粉、鋸粉などを混入してはならない。
原料業界では純良な黄銅削りくず以外の他金属、及び合金の混入は原則的には 認めていません。

▼雑黄銅くず(JIS)
(込真鍮くず)

一般には真鍮屑と言われるもので黄銅棒、黄銅鋳物等の製品のくず、加工さ れて古くなったもの、他の金属と付着しているもの(たとえば水道関係の蛇口 パイプ、バルブ、又は仏具、及びボルト、ナット、ネジ、歯車などの機械部品 等)で鉄等の混入のないもの。

▼並青銅鋳物くず(JIS)
(砲金くず)


JIS規格ではH5111の6種及びこれに準ずるもののくずで、1個の 質量が30kg以下200g以上の純良なもの。
原料業界では砲金と呼ばれているもので、銅、錫、亜鉛、鉛が主体の鋳物 合金のくずで主にバルブ、軸受け、蛇口、機械部品に使用されています。
鉄等の異物は付いていないもので、メッキがかかっているものは別単価と なります。
特徴としては黄銅鋳物に比べて銅含有量が多いので赤みがかかっています。

●その他JIS規格にはリン青銅、洋白くず等の項目をはじめ上記以外にも 銅、黄銅の項目があります。詳しく知りたい場合はJISハンドブックを 見るか原料業界にお問い合わせください。

▼(鉱山向けくず)

原料業界では”山行”と呼ばれています。
国内の銅精錬所(鉱山)で輸入鉱石とともに精錬され含有銅分を抽出され るもの。
精錬の関係で含有銅分が50%以上のものと、50%以下のものとに分類さ れています。
伸銅業界、鋳物精錬業界等ではリサイクル可能なもので、含有銅分がある 程度あるもの。
たとえば銅、銅合金にその他の金属が混入、または付着して容易に分離で きないものなどです。
(油分等の多いもの、プラスチック等の不純物が付着している もの等はそのままでは鉱山の受け入れが不可能なので原料業界にお問い合 わせください。 )
銅含有分のある”商品”ならばどのようなものでもリサイクルの可能性を 持っています。
”ダメかな”と思っているもの程お問い合わせしてください。
産業廃棄物扱いは最後の手段です!!

●貴金属が付着しているもの、メッキされているものは、含有分によっては  貴金属リサイクルが可能です。
お問い合わせしてください。

▼アルミニューム新くず1級(JIS)
(アルミ新切くず)


JIS規格ではアルミニューム99%以上厚さ0.5mm以上でアルミニューム 板及び条、棒、管、並びにこれらに準ずるものの新くずで油、グリース、ペイント ビニール、その他の異物を含んでないもので1辺の長さは10mm以上のもの。
原料業界ではアルミニューム99%以上含有の板の切断および打ち抜いたもので 異物を含まないもの。
1辺の長さは10mm以上のもので厚さ0.5mm以上のもの。

▼アルミニューム合金属伸材新くず(JIS)
(アルミニューム合金新くず)


JIS規格では1種類のアルミニューム合金属伸材の新くずで、油、グリース、 ペイントその他の異物を含んではならない。
また、厚さ0.5mm以上、長さ10mm以上のもの。

▼アルミニューム合金属伸材混合新くず(JIS)
(アルミニューム込みジュラくず)


2種類以上のアルミ合金属伸材の新くずで油、グリース、ペイント、その他の 異物を含んではならない。
また、厚さ0.5mm以上、長さ10mm以上のもの。

▼アルミニューム合金機械鋳物くず(JIS)
(アルミニューム機械鋳物くず)

アルミニューム合金鋳物くずで鉄等の異物を含んでいないもの。 機械部品等。

▼アルミニューム削りくず(JIS)
(アルミニューム粉)

JIS規格ではアルミニューム99%以上のアルミニューム削りくずで腐食 したもの鉄鋼、切削剤、その他の異物を含んではならない。

▼(アルミニューム印刷板くず)

オフセット印刷等で使用されたアルミ板くず。

▼(アルミニュームサッシくずA)

アルミサッシ63くずの新くずおよび古くずで鉄ビス、ガラス、プラスチック 等の異物が付着していないもの。

▼(アルミニュームサッシくずB)

アルミサッシくずで若干の鉄ビス、プラスチック等の異物が付着しているもの。
ガラス、木板等の異物が付着していないもの。

▼(アルミニューム込みガラくず)

上記のアルミニュームくずが混じっているもので、他に鍋、トレー等、家庭 用品等(異物が付着していないもの)のアルミくず。

▼アルミニューム合金缶古くず(JIS)
(アルミニューム缶くず)


JIS規格ではアルミニューム合金缶の使用済みのもので液体を含んではな らない。
なお、腐食したもの及び付着異物は合計2%未満でなければならない。
(鉄付缶、及び鉄製缶を混入してはならない)

▼(ステンレス18.8くず)

ステンレスくずでマグネットに付かない物でハンダ付、また他の金属の混入 、付着のしていないもの。
板、パイプ、機械部品、ネジ、ボルト、ナット等で、また、プラスチック等 異物の混入、付着などしていないもの。


▼(ステンレス18.8切粉)

上記ステンレスくずの切粉で油分、水分等がほとんどなく、他の金属等異物 の混入のないもの。

▼(ステンレス13くず)

ステンレスくずでマグネットに付いてしまうもの。
ハンダ付きまたは他の金属の混入、付着していないもの。
板、パイプ、ネジ、ボルト、ナット等で、また、プラスチック等の異物の 混入付着などしていないもの。

▼(ステンレス13切粉)

上記ステンレスくずの切粉で油分、水分等がほとんどなく、他の金属等異物 の混入のないもの。

▼(亜鉛板くず)

亜鉛の板くずで主に印刷等に使用されたもの。

アルミ板に比べて比重が重く、青みがかって白色をしています。

▼(丹入くず)

亜鉛の合金で主に機械部品等に使用されています。
他の金属及び異物の混入付着のないもの。

▼(鉛くず)

鉛管、鉛板のくず。
主に水道用に使用されていた鉛管および防音材に使用されていた板くずで 他の金属および異物の混入付着のないもの。

●あとがき

ここに表示する名称、分類についてはあくまで私見でありますのでより くわしく理解したい場合はJISハンドブックを見てください。
また、間違った表現、分類等がありましたら書き換えますのでご連絡して ください。
価格(実勢価格)については発表することは容易ですが、同業他社および ユーザーに対してご迷惑がかかってしまう可能性がありますので、ここでは あえて表記いたしません。
しかし、どうしても価格および価格構成を知りたい場合は我々メンバーに ご連絡ください。
可能な限りご返事いたします。

上記分類、また、その内容についての責任は一切負いません